手書きすること、美しく書くということ(2025年4月号)
法華義疏(ほっけぎしょ)は、「法華経(ほけきょう)」の注釈書で、聖徳太子(五七四~六二二)自筆の書であり、現存するわが国最古の肉筆の書として知られます。法華義疏は、随所に加筆、修正の跡があり、清書ではなく、草稿であることが分かっています。聖徳太子は上宮厩戸豊聡耳皇子(かみのみやうまやどのとよさとみみおうじ)と呼ばれ、一度に十人の訴事を聞き、裁決し、誤ることがなかったと伝えられます。日本史を勉強し…
書家/川原世雲 巻頭言
月刊競書誌「実り」に掲載されている川原世雲会長のエッセイ。毎月更新。ごらんになった後はウインドウを閉じてください。<東京書芸協会>https://www.shogei.jp/