師走の雑感(17/12)

年の瀬もおしせまり、何かと慌しいこのごろです。振り返りますれば、千葉大学での論文発表、埼玉県教育委員会での講演、篆刻講習会等々、今年も思い出に深くきざみ込まれるであろう、よき日々に恵まれたと感謝の念ひとしおのこのごろです。その感慨にひたるのもつかの間、ふと手にとった「実り」のバックナンバーの今年の一月号「巻頭言」を読み返してみますと、「今年は何としてでも年賀状の本を一冊完成することを本欄で公言…

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近頃の若い者ときたら…(17/10)

「近頃の若い者ときたら…。」という文句は、年配者が若者の礼儀のなさ、無作法を嘆くきまり言葉として、大昔から使われてきたものです。前月のこの欄でご紹介した山本五十六もその書簡の中で「いまの若い者はなどと、口はばたきと申すまじ」と、やはり同じような言葉を残しています。  この言葉は、年配の者自らが、過去の我が身をすっかり忘れ若者を揶揄する、歴史上常に繰り返されてきた現象として捉える人もいます。人間…

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青年将校の遺書(17/09)

先頃 、二・二六事件を起こした青年将校ら十七人の遺書が六十九年ぶりに発見され話題となりました。その遺書の筆跡は二十代後半から三十代にかけての青年とは思えぬ程背筋のしっかり通った堂々たるもので、憂国の士の精神が伝わってくるようで、私も興味深く拝見させていただきました。  書家をやっていると、手で書かれた文字ならどんな人の筆跡であろうと興味深く観察してしまうくせが身についてしまいます。特に職業と筆…

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