一年を振り返って(2007年12月号)

 今年程、一年が速いスピードで過ぎていった年はないのではないかと思われるほど、 瞬く間に駆け抜けた「亥」の年でした。世間の書に対する関心が高まる中で、私も公 の場で、「書」に関して発言する機会が増えてきたようです。  講演やシンポジウムなどではいつまでたっても冷や汗かいてますが、楽しみにして いるのが、何かしらいつもおみやげがいただけることです。何も万頭やせんべいといっ た手土産ではなく、来場…

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実りの秋(2007年11月号)

大変暑かった夏を越したかと思えば、急に涼しさが増し、もう年賀状が売り出さ れる季節となりました。時の経つのは速いもので、私などは年頭に、あて名書き本の リメイクや、漢詩の学習の前進などあれもこれもしておきたいと決意しながら、それ を山積みにしたまま、また時だけが流れていくようで、「学成り難し」を実感するこ のごろです。  そんな一筋縄では立ち行かない学道を、確かな足どりで歩み、輝かしい成…

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筆を択ぼう(2007年10月号)

子供の時以来、筆を持っていないような毛筆初心者の人には、そのおろし方や墨の ふくませ方を目の前で見ていただくようにしています。書き始めて一、二時間経つと、 経験者の筆が書き始めた時と同じ状態であるのに対して、初心者の筆は同種の筆を同 じ程おろしたにもかかわらず、筆が根元が固まってきていることがあります。  この原因を考えるには、一つには、墨つぎの際、墨を根元からつけ直していないと いうこと、も…

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