年賀状の季節に思う(2018年12月号)

 平成三十年も残りわずかとなり、何かと気ぜわしいこのごろです。年賀状を書かねばと考えながら、いつもぎりぎりになってしまうのは私だけではないようです。書を学んでいる方々は年末の忙しいさ中、形式的な儀礼にのみ時間を費やすことなく、自らの稽古も兼ね、ぜひあて名も裏面も手書きして下さい。  先日書のシンポジウムで、登壇された大学教授が小学校時代に若い女性の先生からもらった年賀状についてお話になりました…

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書について考える(2018年11月号)

 錦秋の麗しき盛り、第六回誌上展特別号が発刊となりました。出品点数、頁数共に過去最高となり、重厚な充実の一冊となりました事、喜びに絶えません。  内容も「書とは何か」についてそれぞれが考え、作品と向き合っているようすが窺われ、頼もしく思いました。私は日頃、手で文字を書くことは脳を鍛えることにつながると述べています。悪筆に悩む方は、脳のことはさておいて、まず上手に字が書けるようになればよい、と考…

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書を能(よ)くするということ(2018年10月号)

 特別暑い夏が過ぎ、まだその疲れの癒えぬまま秋がもうやってきました。今年、西日本は大きな災害に見舞われました。八月末に私が仕事で東広島に訪れた時には、まだ山肌が茶色く露出したところが見かけられ、自然の脅威を目の当たりにしました。一体いつになったら人間はこうした災害を克服することが出来るようになるのでしょうか。  科学の発達により、情報通信技術が身近な存在となる一方で、人間の注意や判断に関わる人…

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