字典を使いこなす(2019年12月号)

 書は文字を用いるのですから字典は必携です。三体字典といえば楷行草で、五体となれば、これに篆隷が加わります。本会で学ばれている方は川原玄雲書の三体字典(ペン、毛筆)をお使いのことと思います。この字典には戦後、日本で定められた常用漢字や人名用漢字約二千数百文字が収められています。五体字類(西東書房刊)になると約四千数百の文字が収められ、それに対し四万数千文字の字形が掲載されているのですから、平均す…

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文房四宝で育む手と脳(2019年11月号)

 文字を書くためには道具が必要です。文人墨客たちは、硯に水滴をたらし、墨で磨り、それを筆に含ませ、紙に文字を書いてきました。この書をするための四つの道具、すなわち筆墨硯紙を古来より「文房四宝」と呼び大切に扱ってきました。この四つの文房具の他にも、文鎮や印泥、毛氈(下敷)、印、水滴、筆巻、筆架……等々、あげればきりのない程、文房の場面では様々な道具が使われますが、中でもとりわけこの四つの道具がその…

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「書」をすることは何かについて考える(2019年10月号)

 長い梅雨が明けたと思ったら、今度は大型の台風がやってきて、何やら湿った暑い夏でした。皆様如何お過ごしでしたか。  電子メールなどで文字を「打つ」ことが多い昨今ですが、文字のなぞり書きの練習帳などは求める人が絶えないといいます。文字を打つのと異なり手書きすることは、その身体性が大きく関わってくるだけにその人固有の表情が投影されてきます。よく、なぞり書きをしても自分の字は上手に見えない、といった…

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