何を伝えるか どう伝えるか(2026年4月号)

 LINEの文章などに句点の符号を付けることを、マルハラと呼ぶといいます。「ありがとうございました。」だと冷たい感じがして「ありがとうございました」と、マルのない方がよいといいます。同じことを伝えているのに、なぜマルのありなしで言葉のニュアンスが違ってくるのでしょうか。  日本語表記において、句読点が使われ始めたのは明治以降のことです。この背景には、英語のカンマやピリオドの影響や、活字の導入が…

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筆記具の把持について(2026年3月号)

 七百万年程前、人類が直立し、両手の自由を得、やがてその手は道具を使いこなすようになります。二百万年程前から始まった石器の使用は、現代の筆記具を用いて文字を書くという、より巧緻な手指の運動へと進化します。サルも手で物を掴むことは出来ますが、人間のように親指と他の四本の指を向かい合わせて「つまむ」という動作は出来ません。人間の親指はサルと比べると長く、この対向機能により筆記具を「把持」することが可…

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ローマ字とは何か(2026年2月号)

 昨年の十二月、ローマ字表記の基本となるルールの変更がありました。実に七十一年ぶりとなる内閣告示による変更です。ポイントは「訓令式」軸から、現在広く使われている「ヘボン式」軸へのルール変更です。  ヘボン式と訓令式では、その表記が少し異なります。例えば、訓令式で「し」「ふ」「じ」の音を表記するなら、「si」「hu」「zi」ですが、ヘボン式なら「shi」「fu」「ji」です。パソコンで「si」「…

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