古典学習の要諦(2026年1月号)

 書の古典としてよく習われるものに、漢字書なら王羲之「蘭亭叙」、虞世南「孔子廟堂碑」、欧陽詢「九成宮醴泉銘」、空海「風信帖」、藤原佐理「離洛帖」、小野道風「屏風土代」、かな書なら伝藤原行成「粘葉本(でっちょうぼん)和漢朗詠集」、伝紀貫之「高野切(こうやぎれ)」、同「寸松庵色紙」等々が挙げられます。古典は書を学ぶ上で大きな手がかりとなる一方で、そこから何を学ぶかという点で注意しなければならないこと…

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書いて覚える(2025年12月号)

 四月の入学を控え、これから受験のシーズンが始まります。予備校や学習塾の広告では、真剣な面お も持も ちで筆記具を手にする受験生の姿をよく目にします。たとえ、試験がマークシート形式であろうと、受験生の知識や思考力を試す場面では、書いて覚えることが大切にされています。  人の記憶は大きく「技の記憶」と「陳述的記憶(頭で覚え、言葉や図形で表現できる記憶)」に分けられます。前者は小脳が、後者は海馬が…

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草書体を学ぶ意義 (2025年11月号)

 草書が書けなければ手紙が書けない、という言葉があります。文字数の多い手紙文を書くには、連書きが可能な草書体が向いているのは確かですし、もう一つの側面、息の長い表情性豊かな線が書けるため、その人の肉声のような言葉のニュアンスが伝え易いという点があります。  タイピングの活字による言葉のやりとりには、肉声同様、肉筆といったその人個人の身体性の要素が含まれません。文化庁が二○二四年度に行った「国語…

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