喜ばしき誌上展(2025年7月号)

 第七回実り誌上展号が刊行となりました。出品要項の配布が昨年の十月ですから、足かけ十ヶ月の間、誌上展に向けて活動してきたことになります。作品の制作にあたられた方はもとより、審査、編集等々、多くの方々の御協力を戴き、本号が完成するに到りましたこと厚く御礼申し上げます。  書は言葉であり、造形であり、運筆のイントネーション性や細かい手指の動きまでも伴う東洋の芸術の粋です。書をして「最後の芸術」と言…

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書とともに年を重ねる(2025年6月号)

書作品の落款で「八十八叟○○書」(○○は書いた人の名前)などと書かれているものを見たことがありませんか。「叟」の字は「老人」もしくは「翁」を意味する漢字です。ですからこれは「八十八歳の老人である○○が書いた作品です」という意味です。年齢を作品に書くことはよくありますが、青年や壮年世代の場合、このように年齢を記すことはほとんどありません。八十八歳にして、このような力強い文字が書けるといった、年齢が…

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日常の筆書きに宿る日本の力(2025年5月号)

先日、ある政治家が式典で来賓としてお話しをする場面をテレビで見ました。胸には下に白い布と赤いリボンのある造花をつけていました。これは胸花リボンと呼ばれ、下の白い布の部分は所属や肩書き、名前などを書き入れるところです。ところがその映像を見るに、白い布には名前など書いておらず真白のままでした。また別の日、テレビのドラマを見ていたら、作中の人物が胸花リボンをつけているのですが、これもリボンに文字が書か…

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